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長崎地検佐世保支部は15日付で、指定暴力団山口組の4代目組長らを射殺した疑いで指名手配され、時効が成立した元広域暴力団・一和会系二代目山広組若頭で「後藤組」組長だった無職・後藤栄治こと宮本榮治容疑者(75)=名誉毀損罪で起訴・長崎県諫早市天満町=を職務強要罪で長崎地裁佐世保支部に追起訴した。宮本容疑者は9月20日に前議長に対する名誉毀損罪で起訴されている。
長崎地方検察庁佐世保支部
宮本容疑者は2023年10月20日、長崎県松浦市議会前議長の男性(30代)に対し、「議員を辞めないなら、セクハラしたことを他の議員や市長宛てに手紙で送る」などと脅して顔をたたき、辞職を強要したとされている。前議長の男性は今年2月29日に松浦市内の川沿いで死亡しているのが発見され、自殺を図ったとみられている。
宮本容疑者は1985年1月26日に起こった山口組の四代目継承問題で分裂した一和会系組員らが、大阪府吹田市で四代目山口組の竹中正久組長、中山勝正若頭、組員で「南組」の南力組長ら3人の射殺事件に関わったとして、警察庁が公開指名手配していた人物で、この射殺事件ではすでに時効が成立している。