逮捕状が出ていた山口組傘下組員を「取り逃し」 その後車2台に「当て逃げ」

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　福岡県福岡市博多区の駐車場で２４日午前、逮捕状が出ていた特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「一道会」傘下組員・藤井紋寛容疑者（３４）＝住居不詳＝を逮捕する為、警察が藤井容疑者の立ち回り先を訪れて声をかけたところ、警察官の制止を振り切り、車に乗り込んで逃走される「取り逃し」事案が発生した。現場には１１人の警察官がいたが、そのうち男性警察官４人が、逃走を制止しようとした際に太ももや手などに軽いケガを負った。

　その後、正午すぎに福岡市東区で「当て逃げ事故があった」と目撃者から１１０番通報があり、車で逃走していた藤井容疑者が、福岡市東区馬出の福岡市と北九州市を結ぶ幹線の国道３号で車２台に衝突する多重事故を起こし、事故現場から逃走したが、その後逮捕された。

事故の巻き添えにあった車

藤井紋寛容疑者が運転していた車

　別の事件に関わったとして逮捕状が出ていた藤井容疑者は、福岡市東区馬出の福岡市と北九州市を結ぶ幹線の国道３号を千代から箱崎方面に車で逃走中、交差点を右折する際に前方から走ってきた軽ワンボックスカーと衝突し、その衝撃で別の軽乗用車にも接触する衝突事故を起こしたうえ、車を乗り捨てて事故現場から走って逃走した。現場近くでは縁石と衝突しフロントが壊れた白い乗用車が放置されていた。この事故によるケガ人はいなかった。

　警察官が周辺を捜索したところ、午後１時すぎに東区内のマンション３階のベランダに潜んでいるところを警察官に発見され、住居侵入の現行犯で逮捕された。

　調べに対し、藤井容疑者は「弁護人が来るまで話さない」と容疑の認否を留保しているが、藤井容疑者は、国道での事故直前にも、福岡都市高速道路の東浜ランプで、中型トラックに追突する事故を起こしていた。

　警察は何の容疑で逮捕状を取得していたかは明らかにしていないが、今後、公務執行妨害や警察官への傷害、当て逃げの容疑でも捜査する方針。