群馬県警は、4日未明に特定抗争指定暴力団・六代目山口組傘下組長ら3人が、拳銃で撃たれるなどしていずれも重傷を負った事件で、殺人未遂事件として伊勢崎署に110人態勢で捜査本部を設置した。犯人グループが拳銃を所持して逃走している可能性があるとみて捜査している。
事件のあった現場周辺
事件は4日3時35分ごろ、群馬県伊勢崎市本町の県道前橋館林線の路上で、「人がもめている。けんかではないか」と伊勢崎署に通報があり、同日午前5時ごろ、太田市内の病院から「銃で撃たれたようなけが人が来ている」と太田署に通報があった。
病院には山口組系三代目弘道会傘下「野内組」幹部で「二代目栗山組」組長(48)が肩を、組関係者(27)が顔をそれぞれ撃たれていた。同組関係者(30)=同市=も全身打撲で、「車にひかれた」と話している。別の関係者に伴われて来院したという。
伊勢崎市の現場では「大勢が集まりトラブルになっていた」との情報もあり、捜査本部は周辺の防犯カメラを解析するなど詳しい状況を調べている。路上には車の部品や靴、バットなどが散乱。血痕やブレーキ痕もあった。組長らが路上で銃撃されたかは判明していない。
県内では昨年1月24日、桐生市のアパート駐車場で栗山組の組員が撃たれて死亡。12月6日には太田市の病院に指定暴力団・稲川会系組員の遺体が遺棄されるなど、暴力団や銃器が関係する事件が発生している。
◀◀桐生市で「栗山組」組員が拳銃で撃たれ死亡
◀◀太田市の病院に置き去り放置 稲川会傘下組員が死亡