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静岡県警浜松中央署と捜査4課、組織犯罪対策課の合同捜査班は13日、不正にアパートの賃貸借契約を結んだとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「二代目國領屋一家」総長・戸塚幸裕容疑者(51)=同市中区萩丘=と、知人の会社員の男=同市中区=の両容疑者を詐欺の疑いで逮捕した。2人の認否は明らかにしていない。
二代目國領屋一家総長・戸塚幸裕容疑者(51)
戸塚容疑者は2018年8月、知人の男を通じて、自身が反社会的勢力であることを隠し、契約書に「反社会的勢力でない」という条件がある浜松市中区のアパートの賃貸借契約を結んだ疑いが持たれている。
アパートは知人の男の会社名義で契約されていたが、職務質問がきっかけで、複数の組員の出入りがわかり、実際は國領屋一家傘下の事務所として使われていた。
県警は、不正契約したアパートを國領屋一家の本部事務所とは別に、来客の応接や金の管理などをするための「隠れ事務所」として使用していた可能性があるとみて、実態解明を進めている。この「隠れ事務所」は國領屋一家の本部事務所と数キロ離れた場所にあり、県警は最近まで存在を把握していなかったという。