福岡地裁で19日、国の許可を受けずにFX投資を募り運用利益を得たとして金融商品取引法違反の罪に問われている、特定危険指定暴力団・工藤會幹部で「緒方組」組長・緒方哲徳被告(48)の論告求刑公判が開かれ、検察側は懲役1年6か月、罰金200万円を求刑した。
福岡地方裁判所
緒方被告は既に有罪判決を受けている4人と共謀して、国の許可を受けずにFX投資名目で投資家を募り、複数の顧客と投資一任契約を結んで金融商品取引を行って運用利益を得るなどとした金融商品取引法違反の罪に問われていて、これまでの裁判では、緒方被告は「システムを運営していることは全く知らなかった」などと起訴内容を否認している。
論告求刑で検察側は、「国民の経済の発展や投資家を守るための金融商品取引法の趣旨に反し、相応の責任に当たる」などとし、緒方被告に対し懲役1年6か月と罰金200万円を求刑。
一方、弁護側は「合法行為を前提としていたため、故意は認められない」などとして無罪を主張している。
判決は9月27日に言い渡される予定。