池田組元幹部の関係先に手榴弾 山口組系山健組傘下「浩竜会」会長ら2人を送検

　岡山県警は２１日、今年４月に岡山県倉敷市玉島上成の住宅地で、民家の敷地内に手榴弾を投げて爆発させ、窓ガラスなどを壊したとして逮捕された、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系五代目山健組傘下「浩竜会」会長・池上竜太郎こと池上龍太郎容疑者（６３）＝広島県福山市＝と、解体業で浩竜会組員・田邊光容疑者（３１）＝同＝の２人の身柄を爆発物取締罰則違反と建造物損壊などの容疑で岡山地方検察庁に送った。

岡山地方検察庁

　池上容疑者ら２人は４月１８日午後１０時ごろ、特定抗争指定暴力団・池田組元幹部の関係先とみられる女性契約社員（６１）宅の敷地内に、車内から敷地内に手榴弾を投げ込んで爆発させ、民家１階の窓ガラス３枚が割れ、隣接するコーポ２階の窓ガラス１枚も破損した疑いが持たれている。女性は外出中で、周辺住民も含めてケガ人はいなかった。

　現場周辺の防犯カメラの映像などから２人の関与が浮上。映像には民家に不審車両が近づき、車内から手榴弾を投げ込んで走り去る様子が写っていて、車には実行役の池上容疑者が１人で乗っていて、田邊容疑者は現場にいなかったとみられている。

　２人は犯行に使った車両につけていた盗んだナンバープレートを保管した盗品等保管容疑で５月に逮捕され、今月１８日に窃盗罪に切り替えて起訴されている。

　県警は２人の認否を明らかにしていないが、この住宅を池田組元幹部の自宅だと思い込んで犯行に及んだとみて調べている。