反社会勢力による事件やニュース
T

旧総本部の赤坂のビル売却で住吉会本部を新宿に変更 官報に公示

◀◀関連記事▶▶

 東京都公安委員会は17日、指定暴力団・住吉会の本部事務所の住所を、東京都港区赤坂6丁目のビルから新宿区新宿7丁目のマンションに変更し、官報で公示した。この部屋を他団体の幹部が度々訪問していることや、住吉会が本部事務所として文書に記載していることから、都公安委が移転先として認定したとみられる。

解体工事中の住吉会旧総本部

解体工事中の住吉会旧総本部

 住吉会の旧本部事務所があった赤坂のビルは、住吉会側が区分所有権を2021年12月に港区の不動産会社に約8億円で売却し、今年2月に建物すべての所有権を埼玉県内のパチンコ店経営会社が購入、今年6月下旬からビルの解体工事を着工した。売却以降、住吉会は他団体との会合場所や郵便物の受取先などを、都内の複数の傘下団体事務所に分散させていて、警視庁暴力団対策課が移転先の情報収集を進めていた。

 新たに本部事務所として公示された新宿のマンションの部屋は1992年までに5階の2部屋を住吉会が関係する不動産会社が購入。当初は幹部が住居に使っていたが2018年頃から’’事務局’’として使用されていた。警視庁は、住吉会の拠点として本部事務所の住所が官報に公示されたことで、近隣住人らが立ち退きを求める可能性もあり、動向を注視している。

 暴力団対策法と施行規則では、「指定暴力団」の所在地や代表者などに変更があった場合、都道府県の公安委員会が官報で公示すると定めている。

SNSでフォローする
T