熊本県警高森署や国際・薬物銃器対策課などは11日、販売目的で乾燥大麻約50キロを所持したとして大麻取締法違反(営利目的所持)容疑で現行犯逮捕された、自称・焼き芋販売業・𠮷川浩介容疑者(53)=熊本県南阿蘇村河陽=を、同法違反(営利目的栽培)容疑で再逮捕し、熊本地検に送致した。
2億5千万円相当の大麻を押収
𠮷川容疑者は今年10月10日午前、自宅でチャック付きポリ袋1袋に入った大麻約240グラムを所持したとして現行犯逮捕され、その後の捜査から、今年3月から10月にかけて自宅隣の畑で大麻草約10本を栽培したとして今月11日に営利目的栽培の疑いで再逮捕された。畑には約50本の大麻草のようなものが確認されている。
雑木林を切り開いた大麻畑
県警に「南阿蘇村河陽で大麻が栽培されている」との情報提供があり、高森署員が9月上旬に雑木林を切り開いた畑で大麻草とみられる植物を確認。10月10日に𠮷川容疑者の自宅などの家宅捜索を行い、自宅や隣接する倉庫から約210袋に小分けした計約50キロ(末端価格約2億5千万円相当)の大麻を押収し、そのうち1袋分について大麻と確認できたことから現行犯逮捕していた。県警の押収量としては過去10年間で最多となる。
県警は「捜査に支障がある」として𠮷川容疑者の認否を明らかにしていないが、本業は大麻の密売だったとみていて、共犯者や販売経路などを調べている。