◀◀関連記事
今年5月に福岡県北九州市小倉南区長行東1の紫川河川敷の草むらなどから、長さ1メートルを超える複数のロケットランチャーや、複数の手榴弾、拳銃や実弾が発見された事件で、福岡県警が群馬県内の調査機関でおよそ3か月にわたって鑑定を行った結果、複数のロケットランチャーとみられるものは、いずれもロケット弾の発射が可能な状態だったことがわかり、手榴弾にはいずれも起爆装置の「信管」がなく、爆発の危険性はない状態だったことが確認された。県警は、一緒に見つかった拳銃についても発射能力の鑑定を進めている。
当時の紫川河川敷の現場周辺
この事件は5月30日午後4時ごろ、小倉南区長行東で「河川公園の広場に武器などが入った箱が置いてある」と散歩していた70代の男女から110番通報があり、警察官が現場に駆けつけたところ、紫川河川敷の草むらなどからプラスチック製の箱の中から手榴弾のようなもの数個を発見した。
県警は30日午後6時から午後10時までと、翌31日にも正午過ぎから午後4時前まで、発見場所から半径100メートル以内の住民に避難指示を出し、爆発物処理班を出動させたうえで捜索を実施し、31日午後0時20分ごろには新たに容器を発見し、中に手榴弾のようなもの数個に加え、長さが1メートル以上あるロケットランチャーのようなもの数丁や実弾数個などが発見された。ロケットランチャーにはロケット弾とみられる物が装填された状態だった。
発見された現場は腰の高さほどの有刺鉄線が張られていて、県警は暴力団の関与や武器庫となっていた可能性を視野に、爆発物取締罰則違反や銃刀法違反などの疑いで捜査している。