北海道警函館西警察署は8日、今年8月に開催された「函館港まつり」で暴力団関係者ではないと虚偽の誓約書を提出し、露店の出店権利をだまし取ったとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系二代目大原組幹部で、「二代目鈴雅組」組長・八角博幸容疑者(58)=函館市宇賀浦町=と、いずれも知人の飲食店経営の男(58)=函館市八幡町=、派遣社員の女(42)=函館市宇賀浦町=の3人を詐欺の疑いで逮捕した。
八角博幸容疑者(58)
八角容疑者ら3人は共謀して、函館市で今年8月1日から5日に開催された「函館港まつり」の実行委員会に対し、露店経営者が暴力団関係者ではないと記載した虚偽の誓約書を提出し、露店の出店権利をだまし取ったうえ、おでんなどの露店を出店した疑いが持たれている。同署による暴力団関係の捜査やまつり会場での警戒強化をする過程で発覚した。
同署は3人の認否を明らかにしていないが、売り上げが暴力団の資金源になっていたとみて、金の流れや余罪などを調べている。