警視庁暴力団対策課は15日までに、2023年10月に指定暴力団・住吉会傘下組織の内部抗争から、東京都港区など双方の組事務所などに襲撃が相次いだ事件で、住吉会傘下組長や関係者などあわせて12人を組織犯罪処罰法(建造物等損壊)や暴力行為法違反(集団的器物損壊)などの疑いで逮捕した。
中越健二郎容疑者(45)
逮捕された12人のうち、住吉会系十三代目幸平一家傘下「堺組」幹部で「中越組」組長・中越健二郎容疑者(45)=中野区本町=や河原崎淑容疑者(45)など幹部や組員ら6人は、2023年10月20日に港区海岸にある住吉会系「三代目村田会」の事務所を襲撃して、植木鉢やブロックを投げつけ窓ガラスや車3台を損壊した疑いが持たれている。
また、この事件の翌日に報復目的で中越組幹部の関係先である中野区の住宅に、村田会組員らが車で突っ込んだとして、村田会組員・松原愛斗容疑者(21)=新宿区歌舞伎町=や、村田会関係者・島田巧容疑者(25)など男6人も逮捕した。
これらの襲撃事件は、2023年10月に港区六本木で発生した村田会と堺組の組員同士のケンカが発端とみられ、住吉会系の内部抗争が4件連続していた。警視庁は事件の詳しい経緯などを調べている。