フィリピン拠点の特殊詐欺グループ「JPドラゴン」幹部を拘束 強制送還後に逮捕の見通し

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　「JPドラゴン」と名乗るグループが、フィリピンを拠点に特殊詐欺事件などに関与したとして、福岡県警が窃盗容疑で逮捕状を取っていたJPドラゴン幹部・鹿児嶋孝之容疑者（５５）が、今月４日フィリピン現地当局に拘束された。今後、強制送還される見通し。

鹿児嶋孝之容疑者(55)

　鹿児嶋容疑者らは首都マニラなどを拠点として特殊詐欺事件に関与し、被害者からキャッシュカードを盗んだとして、県警が窃盗容疑で逮捕状を取り、行方を追っていた。

　鹿児嶋容疑者の渡航記録では、最後に入国したのは２０２２年１１月７日で、すでにオーバーステイしていて、今月４日にパサイ市ロハス大通り沿いで入国管理局逃亡者捜索部の捜査員によって拘束された。

今村磨人被告

　「JPドラゴン」は指定暴力団・山口組系の元幹部ら、元暴力団組員らで構成されたフィリピンを拠点にした犯罪組織で、「ルフィ」などと名乗っていた今村磨人被告らの特殊詐欺グループの黒幕とみられていて、２０２３年に都内の警察署に留置されていた今村被告に対し、弁護士が接見室に持ち込んだスマートフォンを通して、アクリル板越しに別の幹部がビデオ通話で「余計なことを話すな」と口止めを強要した疑いも浮上していて、この幹部もすでにフィリピンで拘束されている。