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フィリピンから強制送還 福岡県警がJPドラゴン幹部を窃盗容疑で逮捕

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 福岡県警は11日、何者かと共謀してキャッシュカードを盗んだとしてフィリピン入国管理局が今年3月に拘束していた、首都マニラ周辺で活動する日本人の暴力団系犯罪組織「JPドラゴン」幹部・鹿児嶋孝之容疑者(55)がフィリピンから強制送還され、窃盗の疑いで逮捕した。

鹿児嶋孝之容疑者(55)

鹿児嶋孝之容疑者(55)

鹿児嶋容疑者のタトゥー

鹿児嶋容疑者のタトゥー

 鹿児嶋容疑者は何者かと共謀して、カードを盗み取るため被害者宅にウソの電話かけた疑いが持たれている。カードは被害者宅を訪れた第三者が受け取っていた。鹿児嶋容疑者は、成田空港に同日午後3時45分ごろ姿を見せ、上下黒のスエット姿で水色のマスクを着けていた。

 「JPドラゴン」は、指定暴力団・山口組系の元幹部が約10年前にフィリピンで組織化した犯罪グループとみられ、「ルフィ」などと名乗り一連の事件を起こした日本人グループの幹部らを統括していた黒幕とされ、「ルフィ」グループが特殊詐欺でだまし取ったとされる約60億円以上の被害金の一部が、JPドラゴンにも流れていたとみられる。

 JPドラゴンのメンバーは、忠誠のためか手にタトゥーを入れられ、鹿児嶋容疑者の左手にも「JP DRAGON」のタトゥーが入っている。県警は、今後活動の実態などを詳しく調べる方針。

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