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「弘道会」傘下組員銃撃事件 「山健組」組長・中田浩司被告に懲役20年を求刑

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 神戸地裁で15日、2019年8月に特定抗争指定暴力団・六代目山口組系三代目弘道会の神戸事務所前で、弘道会傘下「二代目藤島組」組員(当時51)を銃撃して重傷を負わせた殺人未遂の罪などに問われている当時、特定抗争指定暴力団神戸山口組傘下だった「五代目山健組」組長・中田浩司被告(65)の裁判員裁判が開かれ、検察側は懲役20年を求刑した。

山健組組長・中田浩司容疑者(60)

山健組組長・中田浩司容疑者(60)

 中田被告は当時、神戸山口組傘下だった2019年8月21日、神戸市中央区の弘道会神戸事務所前で、車で買い物に行った帰りで事務所前に車を停車していた藤島組の組員を銃撃し、重傷を負わせたとされる。組員は腹や肩を撃たれ全治約6か月の重傷を負った。

 検察側は、防犯カメラの映像などから中田被告が犯人であるとし、「拳銃を事前に準備し、下見をするなどした上で敢行された計画的犯行」「一般人を巻き添えにする危険性もあった」などと指摘し、「強固な殺意に基づく執拗かつ残忍な犯行」として懲役20年を求刑した。

 一方、弁護側は「目撃証言や指紋など客観的な証拠がなく、有罪立証は不可能」などと無罪を主張した。

 中田被告は初公判で、起訴内容について「すべて間違っています」と全面否認していて、裁判では、中田被告の犯行であるかが争点となっている。判決は今月31日に言い渡される予定。

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