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JR藤枝駅前の乱闘事件 新たに稲川会系「森田一家」幹部を逮捕

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 静岡県警藤枝署と焼津署、県警捜査4課、組織犯罪対策課は22日、静岡県藤枝市にあるJR藤枝駅前の繁華街で暴力団員らが起こした乱闘事件で、新たに指定暴力団・稲川会系「四代目森田一家」幹部(45)=島田市生まれ=を傷害の疑いで逮捕した。この事件での逮捕者は4人目。

静岡県警藤枝警察署

静岡県警藤枝警察署

 容疑者の幹部は今月14日午前2時ごろ、JR藤枝駅前の路上で、すでに傷害容疑で逮捕されている元稲川会傘下幹部で漁師の男(61)らと共に、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「二代目良知組」組員(41)=傷害容疑で逮捕=の頭などを複数回殴る暴行を加え、打撲や挫傷などのケガを負わせた疑いが持たれている。容疑者の幹部は、日頃から漁師の男と行動を共にしていたという。

 漁師の男はSNSなどで特殊詐欺や「闇バイト」の募集を行う準暴力団などの「匿名・流動型犯罪グループ」の一員で、漁師の男のグループと良知組組員のグループは以前から遺恨が存在していたいう。犯行前日にも小競り合いがあり、乱闘当日はそれぞれが約10人ほどで、路上にあるのぼり旗やレンガなどを凶器として乱闘したとみられる。

 県警が付近の防犯カメラの映像解析などを進め、21日には森田一家の本部事務所を家宅捜索するなどして、幹部の行方を追っていた。

 県警は、現役の暴力団幹部が逮捕されたことで、繁華街でのグループの利権争いに加え、暴力団同士の縄張りを巡った抗争の可能性が高まったとして、事件に至った詳しい経緯や他の共犯者など、全容解明を進めている。

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