静岡県警藤枝署と焼津署、県警捜査4課、組織犯罪対策課は1日、静岡県藤枝市にあるJR藤枝駅前の繁華街で暴力団員らが起こした乱闘事件で、新たに自称塗装業の男(26)=ブラジル国籍・住所不定=を傷害の疑いで逮捕した。この事件での逮捕者は6人。
静岡県警藤枝警察署
男は今年8月14日午前2時ごろ、すでに傷害容疑で逮捕されている特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「二代目良知組」組員(41)らと共に、駅前の路上で指定暴力団・稲川会傘下元幹部で漁師の男(61)=同容疑で逮捕=の頭などを複数回殴る暴行を加え、ケガを負わせた疑いが持たれている。周辺の防犯カメラ映像などから男を特定した。
この乱闘は、SNSなどで特殊詐欺や「闇バイト」の募集を行う準暴力団などの「匿名・流動型犯罪グループ」の一員である漁師の男のグループと、良知組組員のグループ間で発生した利権争いや、繁華街での権力誇示のために起きたとみられていて、 両グループ間には以前から遺恨があり、乱闘前日にもトラブルがあり、事件当日はそれぞれが10人ほどで乱闘したとみられている。
同署などは、ほかの共犯者の割り出しなどや詳しい経緯など、全容解明に向け捜査を進めている。