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福岡県警は19日、2010年3月に福岡県嘉麻市の建設会社の扉に発砲された事件で、指定暴力団・太州会会長・日高博容疑者(76)と、太州会系「勝木組」組長・勝木孝一こと勝木浩一容疑者(60)、小松組組長・小松浩二容疑者(57)、傘下組員・藤本こと勝木紀彦容疑者(50)ら8人を、銃刀法違反(組織的拳銃発射)や組織犯罪処罰法違反(組織的建造物等損壊)、器物損壊の疑いで逮捕した。県警は8人の認否を明らかにしていない。
事件当時(2010年3月)
県警は、工事の受注をめぐるトラブルや、「みかじめ料」などの維持目的での太州会による組織的な犯行とみていて、時効の15年となる3月25日午前0時を迎える直前で逮捕に踏みきった。
日高容疑者らは2010年3月25日午前0時50分ごろ、嘉麻市の建設会社の駐車場から、事務所の玄関扉に拳銃で銃弾3発を撃ち込み、玄関ガラスなどを損壊した疑いが持たれている。当時、事務所内は無人でケガ人はいなかった。
出勤した会社の従業員が玄関のガラスが割られているのを発見し110番通報して事件が発覚。駆けつけた飯塚署員がガラス戸2枚が割られていて、付近では薬莢3個が発見された。現場の防犯カメラには不審な車が会社の駐車場に現れ、車付近から発砲するような様子が映っていた。
太州会は、過去にもみかじめ料の要求に応じない業者の事務所などに発砲したとして、組員らが逮捕されていて、県警は事件の全容解明を進めている。