兵庫県警尼崎南署捜査本部は8日、今月3日に兵庫県尼崎市の路上で特定抗争指定暴力団・神戸山口組系「三代目古川組」の仲村良松組長(64)と、親泊吉広幹部(61)ら2人が銃撃された事件で、銃撃現場から南西に約25キロ離れた神戸市長田区の新湊川で銃撃に使われたとみられる拳銃1丁を発見した。同本部は、拳銃の中に弾が残っているかどうかや、新湊川を捜索した理由は明らかにしていない。
発砲事件当時の現場周辺
県警は8日午後6時ごろから神戸市長田区の新湊川を捜索し、午後10時15分ごろ水中から回転式拳銃1丁を発見し押収した。現場付近では薬莢は見つかっておらず、犯行に使われたのは回転式拳銃とみられていた。兵庫県警は今後、見つかった拳銃について鑑定する。
この事件は今月3日昼、尼崎市稲葉元町2の路上で仲村組長と親泊幹部が少なくとも計3か所を撃たれて重傷を負い、現場から男2人が逃走。5日に対立する特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「三代目司興業」幹部・藤村卓也容疑者(52)=名古屋市中区大須2=が県ねいの警察署に出頭し、殺人未遂容疑で逮捕した。もう1人の男は現在も逃走中。