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3日午前11時35分ごろ、兵庫県尼崎市稲葉元町2丁目近くの路上で、通行人から「発砲音が3、4発し、男性が足から出血している」と119番があった。
尼崎南署員が駆け付けたところ、稲葉元町2丁目のコンビニエンスストア前の路上で、特定抗争指定暴力団・神戸山口組系「三代目古川組」の仲村良松組長(64)が両脚の太ももを撃たれて負傷し、古川組の親泊吉広幹部(61)=同市南武庫之荘=が左手の甲から出血するケガを負い病院に搬送された。搬送時に2人は意識があり、いずれも重傷だが命に別条はない。
尼崎市で発砲事件
仲村組長らは「2人で歩いているところを呼び止められ、撃たれた」と話していて、発砲したとみられる男2人は共に40歳くらいで、1人は白っぽい服装、1人は赤っぽい服装。目撃者によると発砲した2人組は、徒歩で現場から南方向に逃走し、付近に止めてあったワンボックスカーに乗って逃走したという。
県警は暴力団による抗争事件の可能性が高いとみて、殺人未遂事件として県警尼崎南署に捜査本部を設置し、逃げた2人の行方を捜査している。
「古川組」を巡っては2019年11月に、古川組のトップで神戸山口組の古川恵一幹部=当時(58)=が、尼崎市内で自動小銃で射殺される事件が発生。対立関係にある特定抗争指定暴力団・六代目山口組系元幹部が逮捕された。