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岐阜県警組織犯罪対策課と養老署は4日、2023年に高齢女性2人から現金計約3200万円をだまし取ったとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「四代目矢嶋組」組員・藤田和宏容疑者(55)=大阪市中央区島之内=を詐欺の疑いで再逮捕した。
詐欺事件の押収品
藤田容疑者は仲間と共謀して2023年1月14日から3月20日までの間、岐阜県養老郡養老町在住の女性(70代)と神奈川県横浜市在住の女性(80代)に対し、株式の分配金を受け取るには手数料を支払う必要があるなどとウソの電話をかけ、複数回にわたってレターパックで現金を送付させて、計約3235万円をだまし取った疑いが持たれている。
藤田容疑者は今年1月15日に、電話回線レンタル事業者からSIMカード5枚を不正に取得したとして、携帯電話不正利用防止法違反の容疑で逮捕されていて、特殊詐欺事件に使用される携帯電話やタブレット端末などの通信機器を提供するいわゆる「道具屋」の役割だったとみられている。県警は藤田容疑者の認否を明らかにしていない。
県警が2024年8月に指示役の男(26)を詐欺容疑で逮捕し、これまでに受け子など計5人を摘発していて、 暴力団員を含む「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」の犯行とみて全容解明を進めている。