宮城県警は、仙台市の繁華街・国分町の路上で、ガールズバーの店長から「みかじめ料」を受け取ったなどとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系三代目弘道会傘下「二代目東海興業」組員・片倉栄司容疑者(52)=仙台市太白区東中田2丁目=と、青葉区国分町のガールズバー店長の男(28)、会社役員の男(44)の3人を暴力団排除条例違反の疑いで逮捕した。
片倉栄司容疑者(52)
片倉容疑者と会社役員の男は共謀して今年1月15日夜、青葉区国分町の路上で、ガールズバー「CECIL(セシル)」の店長の男から「みかじめ料」の名目で現金3万円を受け取った疑いなどが持たれている。
また、県警はガールズバー店長の男(28)と会社役員の男(44)が、2023年11月23日に青葉区国分町のガールズバーを風俗営業の許可を得ずに無許可営業し、女性従業員に客の接待をさせたとして風営適正化法違反の疑いでも逮捕した。
逮捕された3人は、国分町周辺の路上で、通行人に「お探しですか」「カウンター越しと隣だったらどっちがいいですか」などと声をかけ、客引き行為をしたとしてすでに逮捕されていて、一連の捜査の過程で今回の容疑が発覚した。
県警は「捜査に支障が出る」として3人の認否を明らかにしていないが、「みかじめ料」は定期的に受け渡しがあり、暴力団の資金源になっていた可能性があるとして、引き続き調べを進めている。
【追記】
2024年3月19日、仙台地検は、国分町の路上で「みかじめ料」の受け渡しをしたとして県暴力団排除条例違反などの疑いで逮捕されていた、片倉栄司組員と、ガールズバーの男性店長、男性会社役員の3人について、19日付で県暴力団排除条例違反については不起訴処分とした。地検は不起訴の理由を明らかにしていない。