◀◀関連記事
警視庁暴力団対策課は7日、転売目的であることを隠してApple社のノートパソコン「MacBook(マックブック)」を学生割引価格で不正に購入したとして、職業不詳で準暴力団・「チャイニーズドラゴン(怒羅権)」の関係者・趙麗容疑者(51)=埼玉県川口市並木=と、中国人留学生ら男女6人を詐欺容疑で逮捕した。警視庁はいずれの認否も明らかにしていない。
警視庁本部
趙容疑者と実行役の男女6人は2024年5月14日、東京都中央区銀座8丁目の「Appleストア」で、転売目的であることを隠して「MacBook」11台(計約313万4800円相当)を定価の約1割引きの学生割引価格(計287万1800円)で不正に購入してだまし取った疑いが持たれている。趙容疑者は実行役が購入したMacBookを受け取り、東京都豊島区の輸出入業者を通じて転売したとみられ、警視庁は7日にこの輸出入業者を詐欺容疑で家宅捜索した。
Appleでは学割の「販売条件」として、1年間の購入台数制限や購入後1年以内で利益を上乗せした転売を禁じる旨をホームページで公開しているが、趙容疑者らは購入直後に転売していて、中国のSNSを通じて購入役の中国人留学生を募集していた。
警視庁は、趙容疑者らが同様の手口で2024年2月~8月に東京都内や神奈川県内の6店舗で、計約700回にわたって大量のパソコンやタブレット端末(約1億3千万円相当)を不正に購入し、中国などに転売しておよそ1000万円超の利益を得ていたとみていて、収益の一部がチャイニーズドラゴンの活動資金になっていた可能性を視野に詳しく調べている。
趙容疑者は2023年9月にも「Appleストア表参道」前で、チャイニーズドラゴンメンバーらと騒ぎを起こし逮捕されていた。当時、チャイニーズドラゴン内の2つのグループが発売直後の「iPhone15」の転売を巡りトラブルになっていた。