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岡山の住宅に手榴弾 山口組系山健組傘下「浩竜会」会長に懲役12年の判決

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 岡山地裁(村川主和裁判長)で18日、今年4月に岡山県倉敷市玉島上成の住宅に手榴弾を投げ込んで爆発させたとして、爆発物取締罰則違反や建造物損壊などの罪に問われた、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系五代目山健組傘下「浩竜会」会長・池上竜太郎こと池上龍太郎被告(63)=広島県福山市=の判決公判が開かれ、村川裁判長は「暴力団特有の反社会的な行動で、動機に酌量の余地はない」として、懲役12年(求刑・懲役16年)の判決を言い渡した。

岡山地方裁判所

岡山地方裁判所

 これまでの裁判で、検察側は「暴力団組織特有の発想に基づく危険性の高い犯行」「計画性も高く被害結果も重大で、再犯のおそれも極めて高い」などとし、池上被告に懲役16年を求刑。池上被告は起訴内容について「間違いありません」と容疑を認めていて、「世間や近所の一般の人らに怖い思いや被害を与えたことを申し訳なく思っている」「あとは刑務所で償いたい」と話していた。

 村川裁判長は判決で、現場の住宅は山口組と対立している特定抗争指定暴力団池田組元幹部の知人宅で、池上被告が池田組を脅す目的で襲撃したと指摘。「暴力団特有の反社会的な行動で、動機に酌量の余地はない」と述べ、現場は住宅街で「一歩間違えれば人的被害が発生していた。近隣住民が相当な恐怖や不安を感じており、結果は重大だ」と非難し、池上被告に対し懲役12年(求刑・懲役16年)の判決を言い渡した。

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