松山地裁(荻野史菜裁判官)で11日、愛媛県四国中央市のスターバックスコーヒーで男性を射殺したとして、殺人や銃刀法違反などの罪で起訴・勾留されている特定抗争指定暴力団・池田組若頭で「功龍會」会長・前谷祐一郎被告の勾留理由開示手続きが行われた。
松山地方裁判所
勾留理由開示手続きは、前谷被告の弁護士からの請求を受け、地裁で勾留理由を明らかにする手続きが行われ、前谷被告らが出廷した。
前谷被告は今年1月14日に四国中央市のスターバックスコーヒーで知人の石川雄一郎さん(当時49)を射殺したということで、殺人などの罪で起訴され、現在、勾留中されている。
荻野裁判官は理由について、前谷被告に定まった住所がないことや関係者に接触するなどして重要な証拠を隠滅する疑いがあること、逃亡の恐れがあること、などを説明した。
傍聴席には前谷被告の関係者と見られる十数人の姿が見られ、前谷被告が入廷すると立ち上がって礼をしたり、退廷する際には「お疲れ様でした」「元気でいてください」などと声をかけるなどして、裁判所の職員から注意される場面もあった。