北海道警組織犯罪対策二課と千歳署は、乾燥大麻約5キロを営利目的で所持していたとして、小釜一生容疑者(40)=千歳市=、武田浩司容疑者(40)=安平町=、永田貴義容疑者(33)=札幌市手稲区=の男3人を今年6月から11月に大麻取締法違反(営利目的所持)などの疑いで逮捕した。3人はこのほか住宅や車内に大麻やコカイン、覚醒剤を所持した疑いでもそれぞれ逮捕・起訴されていて、押収された大麻は計3300万円相当に上る。
北海道警察本部
武田容疑者と永田容疑者は今年6月26日、東京から乗船したフェリーを苫小牧西港で降船後、レンタカーの中から営利目的で持ち込んだ乾燥大麻約5キロ(約2500万円相当)が発見されて現行犯逮捕され、その後の捜査から小釜容疑者の関与が強まったとして今月5日に逮捕した。
調べに対し、小釜容疑者は「武田容疑者に頼まれて現金を渡しただけ」と容疑の一部を否認し、武田容疑者と永田容疑者は「小釜が計画した大麻取引で入手したものです」などと容疑を認めていて、道警は小釜容疑者主導のもと武田容疑者と永田容疑者が乾燥大麻などの買い付けなどを担当し、小釜容疑者が道内で密売していたとみている。
道警は3人を違法薬物の密売グループとみて余罪などを調べるとともに、背後にいるとみられる暴力団の資金源になった可能性があるとみて捜査を進めている。