警視庁は、閉店したオンラインカジノ店の元従業員の男性に因縁をつけ、営業を再開するようと強要したとして、指定暴力団・住吉会系「十三代目幸平一家」傘下組員・細野潤一容疑者(51)と、同組員・片見拓馬容疑者(30)の2人を強要未遂の疑いで逮捕した。調べに対し、細野容疑者は「そんな事実はありません」と容疑を否認、片見容疑者は「黙秘します」と話している。
警視庁本部
細野容疑者らは今年1月、東京都新宿区歌舞伎町のラーメン店で、閉店したオンラインカジノ店の元従業員の男性(30代)に対し、この男性が売上金を着服したため店が閉店したと言いがかりをつけ、「うちの組長が絡んでんだよ。殺すぞおまえ」などと言って、オンラインカジノ店を再度営業するよう迫った疑いが持たれている。
男性が被害当日、警視庁に相談したため店は再開しなかったが、このオンラインカジノ店が暴力団の資金源になっていたとみて調べを進めている。