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2012年の建設会社に手榴弾投げ込み事件 道仁会系元組長が初公判で無罪主張

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 福岡地裁で29日、2012年に福岡県久留米市の建設会社に手榴弾が投げ込まれた事件で、爆発物取締罰則違反と器物損壊の罪に問われている指定暴力団・道仁会系元組長・竹田隆被告(74)=福岡県久留米市=の初公判が開かれ、竹田被告は「これは、ほんと関わっていません」と起訴内容を否認し、無罪を主張した。

福岡地方裁判所

福岡地方裁判所

 竹田被告は2012年2月7日午前2時50分頃、当時、配下組員だった田中俊行被告(46)と共謀して、福岡県久留米市山川町の建設会社の1階トイレの窓ガラスを金属製の棒のようなものでたたき割り、手榴弾を投げ込んだとされる。手榴弾は起爆時に引き抜くピンが付いたままで爆発せず、ケガ人はいなかった。

 検察側は、冒頭陳述で建設会社の社長が当時、暴排運動の旗振り役を務めていたため、竹田被告が実行役の田中被告に犯行を指示したと指摘し、「被告が手榴弾を投げ込むよう指示し、実行役の組員は従うしかなかった」などと主張した。

 一方、弁護側は、別の組員が指示した可能性があるとして「指示した事実はなく被告は無罪」などと主張した。

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