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2012年の建設会社に手榴弾 道仁会系元組長ら2人を起訴 共に逮捕された男性は不起訴

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 福岡地検は、2012年に福岡県久留米市の建設会社のトイレに手榴弾を投げ込まれた事件で、実行犯とされる当時、指定暴力団・道仁会系組長らと共に逮捕され、元組長らに手榴弾を譲り渡して手助けしたとされる建設業の男性(66)に対し、起訴しないことを2月28日付で決定した。

福岡県久留米市の建設会社事務所に手榴弾投げ込まれる

2012年2月事件当時

福岡県久留米市の建設会社事務所に手榴弾投げ込まれる

 この事件は2012年2月7日、福岡県久留米市山川町の建設会社で、事務所1階にあるトイレの窓ガラス1枚を割られ手榴弾が投げ込まれたもの。手榴弾は本物で殺傷能力があったが、ピンがついたままで爆発はせず、ケガ人はでなかった。

 福岡県警は今年1月31日、事件当時、道仁会系組長だった解体業・竹田隆容疑者(74)=福岡県久留米市東合川4=と、同組の元組員で会社員・田中俊行容疑者(45)=福岡県小竹町南良津=、建設業の男性の3人を爆発物取締罰則違反と器物損壊、建造物侵入などの疑いで逮捕していた。

 福岡県警は、竹田容疑者と田中容疑者の2人を手榴弾を投げ込んだ実行犯の疑いで、建設業の男性は凶器を譲り渡した爆発物取締罰則違反等幇助などの疑いで、それぞれ裏付け捜査を進めていたが、福岡地検は、男性が手榴弾を竹田容疑者らに譲り渡したことを立証する証拠が十分でなく「起訴するに足りる理由がない」と判断し、起訴しないことを決定した。一方、実行犯とされる竹田容疑者と田中容疑者の2人は爆発物取締罰則違反などの罪で起訴した。

 被害にあった建設会社の社長は当時、久留米地区の地元業者でつくる「暴力団排除連絡協議会」の役員を務めていて、県警は、運動を封じ込める狙いでの犯行とみられている。

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