福岡県警は19日、2011年5月に福岡県福津市で準大手ゼネコンに勤務する男性の自宅に複数の銃弾が打ち込まれた事件で、特定危険指定暴力団・工藤會系「四代目極政組」組長・内蔵成喜八容疑者(56)=直方市知古=を銃刀法違反や建造物損壊などの疑いで逮捕した。
福岡県警察本部
内蔵成容疑者は実行役らと共謀し、2011年5月6日午前1時35分頃、東京に本社を置く準大手ゼネコン九州支店に勤務する男性(当時59)=福岡県福津市光陽台=の自宅前の路上から、拳銃で銃弾5発を発射し、玄関ドアを損壊させた疑いが持たれている。県警は内蔵成容疑者の認否については明らかにしていない。
この事件をめぐっては2022年9月に、実行役として元工藤會傘下幹部ら2人が逮捕・起訴され、今年1月~2月に有罪判決が言い渡されているが、その後の捜査から、内蔵成容疑者が2人に犯行を指示していた疑いがあるとして逮捕した。
県警は、工藤會による組織的犯行の疑いがあるとみて詳しく調べている。