繁華街の路上でドラゴンメンバーと山口組傘下組員が乱闘 男7人を逮捕

　警視庁組織犯罪対策２課などは、東京都北区の繁華街で乱闘をしたとして、準暴力団・「チャイニーズドラゴン（怒羅権）」の李明岩容疑者（３６）＝中国籍・東京都豊島区上池袋＝らメンバー４人と、指定暴力団・六代目・山口組傘下組員・杉山清一容疑者（４６）＝埼玉県三郷市彦成＝ら３人を傷害などの疑いで逮捕した。ほかに双方のグループの計３人が逃げていて同課が行方を追っている。調べに対し、全員が「殴っていない」「覚えていない」などと否認している。

警視庁本部

　李容疑者らの逮捕容疑は２０１４年７月２９日深夜に北区赤羽南の路上で、杉山容疑者らに重さ８キロの木の板で殴るなどの暴行を加えた疑いが持たれている。杉山容疑者は頭蓋骨骨折など全治６か月の重傷を負った。杉山容疑者らは、李容疑者らに体当たりをするなどの暴行を加えた疑いが持たれている。

　警視庁が防犯カメラを解析するなどして捜査した結果、現場を車で通りかかった杉山容疑者の前を、李容疑者らが横切った事などから交通トラブルになり乱闘に発展したとみられる。赤羽署員が通報で駆けつけた時には、すでに李容疑者らは逃走していて、杉山容疑者らのグループを任意同行して話を聴いていた。

　李容疑者らは「華盛会」と名乗って北区や川口市の繁華街で用心棒代を飲食店に要求するなど活動を活発化させていて、警視庁は埼玉県川口市にあるチャイニーズドラゴンの関係先を捜索し、実態解明を進めるとともに、今後も暴力団とのトラブルが起きる恐れがあるとみて警戒を強めている。