福岡県警は、北九州市小倉北区で2011年2月、大手ゼネコン「清水建設」の現場事務所に押し入った男が、男性社員(当時50歳)を銃撃し軽傷を負わせた事件で、特定危険指定暴力団・工藤會系組幹部ら数人を殺人未遂容疑などで逮捕する方針を固めた。清水建設は「暴力団の不当要求に応じない」など反社会的行為の根絶を掲げており、県警は工藤會が報復のために銃撃した可能性もあるとみて事件の全容解明を目指す。
福岡県警察本部
工藤會幹部らは2011年2月9日午後7時過ぎ、北九州市小倉北区大手町の病院建設工事の現場事務所の2階で拳銃を発砲し、男性社員を殺害しようとした疑いが持たれている。
実行役の男はフルフェースのヘルメットをかぶって事務所に押し入り、拳銃を3発発砲。このうち1発が机に当たって跳ね返り、部屋にいた男性社員の腹部に被弾した。男は外で待機していた別の男とバイクで走り去ったという。