沖縄県警特別捜査本部は11日午後2時ごろ、那覇市内で男性を拉致してコンテナ内に監禁したとして、指定暴力団・旭琉會系「二代目沖島一家」組員や「二代目功揚一家」組員ら男8人が監禁容疑で逮捕された事件で、旭琉會の本部事務所を捜査員18人態勢で家宅捜索した。
「旭琉會」本部事務所を家宅捜索
県警は8月27日、沖島一家組員や功揚一家組員らが、那覇市の「国際通り」付近で大阪府在住の男(20代)1人を車で拉致し、島尻郡八重瀬町のヤード内にあるコンテナに監禁したとして、現場にいた7人を監禁の疑いで現行犯逮捕し、今月10日にも共犯者の沖島一家組員(23)を同容疑で逮捕している。
この監禁事件前の同日午前0時半ごろには、那覇市松山のカジノ店で客を装った男4人が、従業員に腕時計を傷つけられたと因縁をつけ「この店にある金を全部よこせ。殺すぞ」などと言って頭を殴るなどして現金500万円を脅し取る恐喝事件が発生していて、県警が今月5日、コンテナに監禁された被害者とされる男を含む大阪府の20~30代の男3人を恐喝容疑で逮捕し、20代の男=大阪府=を恐喝容疑で逮捕状を取り行方を追っている。
事件のあったカジノ店は違法な「闇カジノ」で、旭琉會組員らは通称「ケツ持ち」と呼ばれる用心棒を請け負い、男らが起こした闇カジノ店での恐喝事件を巡って監禁事件に発展したとみられていて、県警は家宅捜索で関係資料などを押収し、全容解明に向け捜査を進めている。