静岡県警捜査4課と磐田署、浜松中央署、浜北署は9日までに、今年5月の「浜松まつり」で暴力団関係者であることを隠して露店の出店権を不正取得したとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系二代目國領屋一家総長・戸塚幸裕容疑者(55)=浜松市中央区上島4丁目=と、建設業の男(46)=同区和合町=、会社員の男(38)=同区大島町=、自称解体業の男(36)=浜名区中瀬=の4人を詐欺の疑いで逮捕した。
静岡県警察本部
戸塚容疑者らは共謀して、浜松市で今年5月3日~5日に開催された「浜松まつり」で、暴力団関係者の出店を許可しない規定があるにもかかわらず、戸塚容疑者が実質的に経営する露店であることを隠し、「静岡県西部街商協同組合」を通じて主催者側に誓約書などの虚偽の書類を提出し、出店権利をだまし取った疑いが持たれている。
戸塚容疑者以外の3人は同組合員で、自分の名前で出店を申請して浜松まつりの期間中、たこ揚げ会場や同市の中心市街地に30店以上を露店を出店し、売り上げは約1千万円に上るとみられている。
浜松まつりは2023年に続き、暴力団関係者の不正出店による逮捕者が出ていて、県警は、まつりでの警戒強化をしていたところ、新たな不正出店の疑いが浮上した。県警は國領屋一家の資金源になっていたとみて実態解明を進めている。