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時効成立の「四代目山口組」組長射殺事件で指名手配の元「一和会」傘下組長 市議会議員への名誉毀損で逮捕

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 長崎県警松浦署は2日、今年2月に長崎県松浦市内の飲食店2店舗を介して、松浦市議会議員だった男性(当時30代)が「正月明けから連日連夜はしゃいでいる」「わいせつ罪を犯している」などの虚偽内容が書かれた複数の文書を客らに配り、男性の名誉を傷つけたとして、元広域暴力団・一和会系二代目山広組若頭で「後藤組」組長だった無職・後藤栄治こと宮本榮治容疑者(75)=長崎県諫早市天満町=を名誉毀損の疑いで逮捕した。宮本容疑者と議員の男性は知人関係で、男性は事件後の2月29日に松浦市内の川沿いで死亡しているのが発見され、自殺を図ったとみられているが、関係者が被害届を出し告訴していた。

長崎県警察本部

長崎県警察本部

 宮本容疑者は1985年1月26日に大阪府吹田市で発生した、四代目山口組竹中正久組長、中山勝正若頭、組員で「南組」の南力組長ら3人の射殺事件に関わったとして、警察庁が公開指名手配していた人物で、この射殺事件ではすでに時効が成立している。

 この竹中四代目組長の射殺事件を機に、1984年8月に勃発した山口組と、山口組から分裂した一和会による「山一抗争」が一層激化し、各地で警察官や市民を含む多数の死傷者を出した。

 県警は宮本容疑者の認否を明らかにしていないが、今後、射殺事件について「時効が成立している為、任意で事情を聞くことになる」としている。

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