警視庁八王子署は30日、市職員を装って医療費の還付金を受け取れるなどとウソの電話をかけ、高齢女性から約300万円を振り込ませてだまし取ったとして、指定暴力団・住吉会傘下組員・金聖弥容疑者(25)=神奈川県川崎市麻生区細山=を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕した。調べに対し、金容疑者は「何のことかわからない」などと容疑を否認している。
金聖弥容疑者(25)
金容疑者は共謀して4月下旬、東京都八王子市の女性(70代)に市職員を装って電話をかけ、「医療費の見直しで還付金がある」などとウソを言い、女性の夫が経営する会社の口座から2回にわたり計約300万円を振り込ませ、だまし取った疑いが持たれている。
電話は「イマイ」「ハマダ」を名乗る人物からかかっていたが、振り込んだ直後に女性が不審に思い、同署に被害を届け出たことで事件が発覚した。金容疑者は特殊詐欺グループの「出し子」の指示役とみられ、防犯カメラなどの捜査から金容疑者の関与が浮上した。