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医療法人理事長から3千万円恐喝 道仁会の二代目会長の初公判 起訴内容の認否留保

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 福岡地裁で14日、医療法人の男性理事長から現金3000万円を脅し取ったとして恐喝の罪に問われている指定暴力団・道仁会(現在は四代目)の二代目会長・松尾誠次郎被告(77)の初公判が開かれ、松尾被告は起訴内容の認否を留保した。

福岡地方裁判所

福岡地方裁判所

 松尾被告は今年5月16日、医療法人の男性理事長(70)に電話で「不動産売買の話がある」などと言って、大分県にある松尾容疑者の別荘に呼び出し、過去の事業を引き合いに出して「あんたのせいで10億円もらい損ねた」などと言いがかりをつけ、理事長の背後からひも状のもので首を絞めた上、「よう殺されずに生きてきたな」、「あんたが病院を開業できたのは俺のおかげだろう」などと脅し、4日後の20日に現金3000万円を脅し取ったとされる。6月に理事長が県警に被害届を出し、10月12日に松尾被告を逮捕した。

 冒頭陳述で検察側は、2013年に男性理事長が大牟田市の病院を買収する際、松尾被告が仲介した手数料を受け取ったとしていて、今年5月に別荘に呼び出して「仲介料を値切った」などと言い、否定する男性理事長の首を絞めるなどして現金を脅し取ったと指摘した。

 弁護側は、「期日間整理で証拠を精査してから認否を判断する」として、検察側にすべての証拠を開示すよう求めた。

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