偽造免許証で架空名義のクレカ入手 購入品転売で9500万円「匿名・流動型犯罪グループ」12人を逮捕

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　福岡、愛知両県警の合同捜査本部は６日、偽造した架空人物名義の運転免許証を使ってクレジットカードを入手し、ｉＰｈｏｎｅやタブレット端末などを購入して転売を繰り返したとして、「匿名・流動型犯罪グループ（通称・トクリュウ）」のメンバーとみられる職業不詳・石川剛樹容疑者（３１）＝大阪市中央区徳井町・詐欺や偽造有印公文書行使罪などで起訴＝ら１２人を詐欺などの疑いで逮捕した。同本部は今年４月に運転免許証を偽造していた名古屋市や大阪市の拠点を家宅捜索し、カードなど２千点以上を押収。確認できた範囲でクレジットカードの利用額は約７３００万円、転売額は約９５００万円に上る。

家宅捜索で偽造免許証やカードなど２千点以上を押収

　メンバーらは架空名義で偽造した運転免許証でクレジットカードを申し込み、インターネット上でｉＰｈｏｎｅやタブレット端末などを購入して集合住宅などの空き家で受け取っていた。不動産情報サイトなどで検索した空き家を受け取りに使っていて、使われた空き家は２府７県の約６００件に上る。

　２０２３年６月に他人になりすまして宅配物を受け取ろうとしたとして、男（３１）＝懲役１年１０月の実刑判決確定＝１人を詐欺未遂の疑いで逮捕し、捜査を進めていた。２０２２年４月頃には運転免許証の偽造などを始めていたとみている。