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2011年北九州市の建設会社会長射殺事件 工藤會傘下組員に懲役19年の判決

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 福岡地裁は9日、北九州市で2011年に建設会社会長が射殺された事件など特定危険指定暴力団工藤會が関与したとされる4件の一般人襲撃事件で、殺人罪などに問われた工藤會傘下組員・矢沢慶一(旧姓・松江慶一)被告(31)に対し、懲役19年(求刑・懲役20年)を言い渡した。

福岡地方裁判所

福岡地方裁判所

 足立勉裁判長は「動機は明らかになっていないが、工藤會の意に沿わない人物を排除する卑劣な目的と推察される」と指摘し、「結果はあまりに悲惨で重大だ」と述べた。建設会社会長射殺事件では8人が起訴されたが、判決が言い渡されるのは初めて。

 矢沢被告は事件前、組幹部の指示で被害者の内納敏博さん(当時72)を繰り返し尾行したとされる。公判では「目的を知らなかった」と無罪を主張したが、足立裁判長は「襲撃や殺害は当然に想定できた」として殺人罪の成立を認めた。

 判決によると、矢沢被告は2011年11月26日、北九州市小倉北区で内納さんを拳銃で射殺したほか、2012年4月から9月にかけて、いずれも同市内で▽元福岡県警警部▽暴力団組員の立ち入りを禁じる「標章」を掲げたスナックの女性経営者▽同じく飲食店の経営会社役員の男性を殺害しようとしたり、ケガを負わせたりした。

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