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大手ゼネコン「大林組」社員ら銃撃事件 工藤會系「石田組」幹部ら4人を逮捕

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 福岡県警は28日、福岡市博多区で2008年に大手ゼネコン「大林組」九州支店の社員らが乗った乗用車が銃撃された事件で、特定危険指定暴力団工藤會系「石田組」幹部・田中幸雄容疑者(51)=福岡県春日市須玖北4=ら4人を殺人未遂と銃刀法違反(発射)容疑などで逮捕した。県警は、同社が北九州市で受注した建設工事などに絡み、工藤會にみかじめ料(用心棒代)を支払わせるため脅そうとしたとみて全容解明を目指す。

田中幸雄被告(56)

田中幸雄被告(2016年)

 逮捕容疑は08年1月17日午後3時40分ごろ、福岡市博多区下川端町のビル前の路上で、このビルに入居する大林組九州支店の乗用車に向けて拳銃を数発発射し、乗車していた同支店の男性社員ら3人を殺害しようとしたとしている。県警はいずれの容疑者の認否も明らかにしていない。

 捜査関係者によると、銃弾4発が車前部のバンパーやヘッドライトなどに命中したが、けが人はなかった。ビルの社員通用口などに設置されている防犯カメラの映像などから、実行役はフルフェースのヘルメットをかぶった男で、車が駐車場に入ろうとしたところを襲撃。その後、黒色の原付きバイクで逃走したことが確認されている。現場から薬きょうが見つかっており、自動式拳銃が使われたとみられる。

 この事件の前後には、北九州市や福岡市周辺でゼネコンや建設会社の関係者が襲われたり、事務所などに銃弾が撃ち込まれたりする事件が相次いでおり、07年12月には北九州市小倉北区で建設会社社長が刺され、翌月に死亡した。いずれも未解決のままになっている。

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