水戸地方検察庁は21日、2022年1月に茨城県水戸市で特定抗争指定暴力団・六代目山口組傘下幹部を射殺したとして、殺人などの疑いで逮捕されていた指定暴力団・絆會若頭で「織田連合」会長・金澤成樹こと金成行被告(55)=別の殺人未遂罪などで起訴=を殺人などの罪で起訴した。
事件当時の三瓶組事務所(2022年1月)
金被告は2022年1月、茨城県水戸市で山口組系「三代目一心会」傘下「三代目三瓶組(現在は芦川会)」の事務所内で、三瓶組の神部達也若頭(当時40)に対し、複数回発砲して射殺したとして殺人などの罪に問われている。地検は金被告の認否を明らかにしていない。
金被告は2020年9月28日、長野県上伊那郡宮田村の飲食店駐車場に停められた車の中で、当時・絆會傘下だった「四代目竹内組」の宮下聡組長(当時48)の脇腹をに発砲し、重傷を負わせた疑いで今年2月に逮捕され、殺人未遂などの罪で起訴された。
また、2023年4月に兵庫県神戸市長田区のラーメン店「龍の髭」で、店主の山口組系三代目弘道会傘下「湊興業」の湊学こと余嶋学組長(当時57歳)が射殺された事件で、兵庫県警長田署捜査本部は金被告が犯行に関わった疑いが強まったとして、近く金被告の身柄を移送して調べる方針。