◀◀三瓶組若頭射殺事件
茨城県水戸市で2022年1月、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「三代目一心会」傘下「三代目三瓶組(現在は芦川会に改称)」の事務所で、三瓶組の神部達也若頭(当時40)が射殺された事件で、今月1日に逮捕された指定暴力団・絆會若頭で「織田連合」会長・金澤成樹こと金成行容疑者(55)が関与した疑いがあるとして、茨城県警が殺人容疑などで逮捕状を取っていたことが分かった。
金澤成樹こと金成行容疑者
金容疑者は2022年1月17日、茨城県水戸市元吉田町の三瓶組の事務所で、神部若頭の頭などに拳銃を発砲して殺害するなどした疑いが持たれている。神部若頭は病院に搬送されたが、その後死亡が確認された。事務所内には犯行に使われたとみられる拳銃1丁が残されていたが目撃者はいなく、発砲した犯人は逃走していた。
事件当時の三瓶組事務所
(2022年1月)神部若頭が射殺された事件当日、三瓶組組員から茨城県警幹部に、「埼玉県の三郷に車がある」と電話があり、犯人が組員の車で逃走したとみられ、車両搭載の位置情報機能で車の場所が判明。県警は同日夜に車両を発見していた。その後は防犯カメラ映像などで車両の走行ルートなどを確認し、金容疑者の関与を裏付けたという。
金容疑者は2020年9月28日午後4時45分頃、長野県上伊那郡宮田村の飲食店駐車場に停められた車の中で、当時・絆會傘下だった「四代目竹内組」の宮下聡組長(51・当時48)の脇腹を拳銃で撃ち、殺害しようとしたとして殺人未遂容疑で指名手配され、今月1日に潜伏先の宮城県仙台市若林区沖野の住宅街にあるアパートで逮捕。茨城県警は身柄移送を待って逮捕する方針。
◀◀絆會系由仁総業組長銃撃事件
神部若頭が射殺された後の2022年5月10日には、三重県伊賀市内の病院の駐車場で芦川会の清水勇介組員が、三重県内で絆會系「由仁総業」の谷奥由浩組長を銃撃する殺人未遂事件が発生し実刑判決を受けるなど、抗争事件が続いていた。
◀◀三瓶組の事務所を解体へ
これら事件を受け、2022年2月に水戸市は近隣住民の安全確保のため、三瓶組事務所の使用禁止を求める仮処分を水戸地裁に申し立て、その後、水戸市が土地と建物を取得し、組事務所は解体された。