住吉会系領家一家傘下「高瀬会」事務所前に凶器持って集合 幸平一家傘下「加藤連合会」幹部ら20人を逮捕

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　警視庁は今月２２日までに、内部対立する指定暴力団・住吉会系七代目領家一家傘下「高瀬会」の事務所前に、特殊警棒やバットなどを持って集合したとして、住吉会系十三代目幸平一家傘下「加藤連合会」幹部で、賢総業組長代行・「林田組」組長・林田大輔容疑者（５２）＝新宿区中落合＝と、林田組若頭・横田力こと細淵力容疑者（４１）＝埼玉県越谷市＝ら１８～５２歳の配下組員ら、計２０人を凶器準備集合容疑で逮捕した。

警視庁本部

　林田容疑者らは２０２３年９月１１日午後１０時２０分頃、東京都足立区谷在家にある住吉会系七代目領家一家傘下「高瀬会」の事務所前の路上で、バットや特殊警棒などの凶器を持って集まった疑いが持たれている。組員らは約１０台の車で高瀬会の事務所に押しかけ、このうち１台のワゴン車が事務所に突入していた。ワゴン車は現場に乗り捨てられていて乱闘には至らなかったが、事務所の外壁と隣接する民家の塀が損壊した。警視庁は建造物損壊容疑などでも調べている。

　男らの下には、SNSなどによる緩やかな結びつきで犯罪に関与する「匿名・流動型犯罪グループ」があり、事件の１か月ほど前からグループのメンバーの引き抜きをめぐってトラブルになっていたといい、警視庁は、引き抜き行為や資金獲得活動を巡るトラブルが背景にあるとみている。都内では住吉会傘下の組織間で襲撃事件などが相次いで発生し、警戒を強めている。

◀◀堺組と村田会の抗争事件
　２０２３年１０月には幸平一家傘下「堺組」幹部で「中越組」組長や幹部らが、港区海岸にある住吉会系「三代目村田会」の事務所や関係者の車に植木鉢やブロックを投げつけ窓ガラスや車３台を損壊するなどしたとして堺組幹部や組員らが逮捕され、翌日には報復目的で中越組幹部の関係先である中野区の住宅に、村田会組員らが車で突っ込んだとして、村田会組員や村田会関係者などが逮捕されるなど、警視庁が組織犯罪処罰法に反する容疑などで双方の組員ら十数人を逮捕していた。