今年4月19日にタイの首都バンコク近郊で日本人の椛島良介さん(47)のバラバラにされた遺体の一部が発見された事件で、タイの現地警察が逮捕状を取っていた日本の暴力団関係者・加藤拓也容疑者(50)と、鈴木浩斗容疑者(27)の身柄が、隣国ラオスで拘束された。
左・加藤拓也容疑者(50)
右・鈴木浩斗容疑者(27)
加藤容疑者と鈴木容疑者の2人はタイ人ドライバーが運転していた車内で椛島さんを射殺し、その後、遺体をバラバラに損壊して遺棄した疑いが持たれている。タイ現地警察は、車や遺体損壊に使われたとみられるオノなどを押収している。
加藤容疑者と鈴木容疑者、椛島さんの3人は、今年3月26日にタイ人ドライバーの運転する車で観光したのち、翌27日に飲食店で口論となり、その後、運転手として3人をバンブアトーン郡の倉庫まで送り届けたが、その車内で加藤容疑者が椛島さんを射殺したとみられていて、事件後、加藤容疑者ら2人は逃亡していたが、今月5日までにラオスの首都ビエンチャンで現地警察によって身柄を拘束されたという。今後2人はタイに移送され逮捕される見通し。
この事件は、タイの首都バンコク近郊ノンタブリー県の空き地で、椛島さんの遺体の腕の部分が発見され、タイの現地警察は殺人事件として捜査を始め、周辺の複数の場所で椛島さんの頭部などを発見した。頭部には撃たれた痕があり、司法解剖の結果、死亡したのは2~4週間前と推定されている。加藤容疑者らと椛島さんは、仮想通貨に関連する詐欺を通じて得た金を巡ってトラブルになっていたという。