神奈川県警は4日までに、川崎市の路上で2019年1月に指定暴力団・稲川会関係者の男女2人が銃で撃たれて重傷を負った事件で、指定暴力団・住吉会系「幸平一家十三代目」幹部で、「幸和会」会長・土屋和雄容疑者(56)=埼玉県入間市=と、住吉会傘下の幹部や、指定暴力団・絆會系「二代目川田組」組長・鈴木頼一容疑者(54)=入間市小谷田=ら5人を殺人未遂と銃刀法違反の容疑で逮捕した。
事件当時の現場周辺
5人は共謀して2019年1月17日午後8時25分頃、川崎市川崎区大島2丁目の路上で、稲川会傘下組長(50代)ら3人に向けて拳銃を数発撃ち、組長以外の40代女性と稲川会傘下組員(50代)が首や胸を撃たれ、重傷を負わせた疑いが持たれている。3人は車を降りた直後を狙われた。
犯行直後に現場から約100メートル離れた場所に止められていた車両に乗って逃走する人物の姿が付近の防犯カメラの映像に記録されていた。携帯電話の通信記録などから土屋容疑者が浮上した。
県警は、暴力団組織同士の抗争ではなく、個人的なトラブルから組長が狙われたとみて、周辺の防犯カメラ映像などから捜査していた。実際に銃弾を発射したのは1人とみていて、逮捕した5人の役割分担などを調べている。