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解散した「阿修羅」の世話役・浅野組系「重政組」の元組員に懲役3年の有罪判決

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 広島地裁(横井裕美裁判官)で18日、広島県福山市などを活動拠点とした匿名・流動型犯罪グループトクリュウ)・「阿修羅」=2024年11月解散=の世話役として、10代の男性から現金を脅し取るなどしたとして恐喝と傷害罪に問われた、指定暴力団・浅野組系「二代目重政組」の元組員・原誼亜生被告(31)=広島県福山市南手城町4丁目=の判決公判が開かれ、横井裁判官は原被告に懲役3年(求刑・懲役3年6月)を言い渡した。

広島地方裁判所

広島地方裁判所

 原被告は、浅野組系「三代目中岡組」の川原健汰こと川原涼哉幹部(30)=恐喝罪で有罪確定=らと共謀して2024年6月、被害者の男性が原被告に断りなくメンバーを連れ出し、岡山の不良グループとのトラブルに巻き込まれたことを利用して、10代男性2人に対し別の不良グループと起こしたトラブル処理を名目に、「向こうとは話がついて50万円包んだ」「それを関わってる奴らで払え」「これ書けや」などと言って、解決金を支払ったかのように装って借用書を書かせたうえ、「払わんかったらお前らどこ行っても追いかけるけんな」などと脅し、1人から5回にわたり現金計41万5千円を脅し取ったとされる。

 横井裁判官は判決で、世話役だった原被告が、別の不良集団とのトラブルを利用して阿修羅のメンバーから金を脅し取ろうと考えたと認定し、「暴力団組員の立場を利用して被害者たちを脅す態様は反社会的で悪質」と厳しく非難した。

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