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道仁会系組長宅に強盗など実行役の男 初公判で起訴内容を認める

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 佐賀地裁(松村一成裁判官)で14日、佐賀県唐津市の指定暴力団・道仁会系組長の自宅から約500万円を奪ったなどとして、強盗罪などに問われた建設作業員・神戸琉偉被告(20)の初公判が開かれ、神戸被告は起訴内容を認めた。

 検察側は証拠調べで、指示役から「やくざの家だから1億はある。最低1億取って来い」などと指示を受けたとする神戸被告の供述内容を明らかにした。

佐賀地方裁判所

佐賀地方裁判所

 検察側の冒頭陳述では、神戸被告は今年1月中旬ごろに知人から「闇バイト」を紹介され、同19日夜に唐津市内のホテルに偽名で宿泊、翌20日にタクシーで市内のダムに向かって指示役と合流。佐賀県伊万里市で盗みをした上、指示役の運転で移動し、唐津市の住宅に侵入し、無線越しに指示を受けて強盗事件に及んだとしている。

 神戸被告は何者かと共謀して今年1月20日午前、伊万里市の会社事務所でスーツケース2個を盗んだあと、同日午後1時20分ごろに唐津市の道仁会系組長宅に塗装業者を装って訪れ、玄関口で対応した住人女性(60代)の首を絞め侵入。家の中で女性を両手首を粘着テープで縛って「金はどこや」「まだあるやろ、出せ」などと脅迫。指示役からイヤホン越しに「包丁で刺さなくてもいいから、突き付けて」と言われ、女性を台所に連れて行き包丁で脅すなどして、現金や財布を奪って逃走したとされる。

 この事件で住人女性は首や手首などに約2週間のケガを負った。神戸被告は指示役から報酬として帯が付いていない約100万円の札束を受け取ったが、全国に指名手配され、行方を追っていた捜査員が鹿児島県薩摩川内市内で男を発見し逮捕された。

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