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カンボジアやベトナム拠点の詐欺グループトップ「関東連合」元メンバーを日本に移送し逮捕

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 埼玉など3道県警の合同捜査本部は8日、カンボジアやベトナム拠点の特殊詐欺グループのトップとみられ、日本から詐欺などの疑いで逮捕状が出され、タイ当局が身柄を拘束していた、準暴力団関東連合の元メンバー・冨沢こと山口哲哉容疑者(46)=住所不詳=が日本へ強制送還され、電子計算機使用詐欺などの容疑で逮捕された。

山口哲哉容疑者(46)

山口哲哉容疑者(46)

 山口容疑者は2022年9月、カンボジアから大阪市在住の女性(当時74)にウソの電話をかけ、現金およそ30万円をだましとった疑いなどが持たれている。山口容疑者は特殊詐欺グループのトップとみられていて、自身が経営する日本料理店から詐欺拠点に弁当を配達していた。これまでに男女6人が逮捕されている。

重要指名手配・見立真一容疑者(46)

重要指名手配・見立真一容疑者(46)

 山口容疑者は、2012年9月に東京都港区六本木のクラブ「FLOWER」で、人違いで男性客(当時31)を金属バットなどで殴り殺害した事件の主犯格とみられ、国際手配されている関東連合の元メンバー・見立真一容疑者と中学校の同級生だった。見立容疑者は、この事件直後にフィリピンへ出国して以降12年間、現在も足取りが分かっていない。

 調べに対し、山口容疑者は「関係ない。まったく知らない」と事件について容疑を否認しているが、同本部は今後、余罪などを含め詐欺グループの実態解明を進めるとともに、海外逃亡している見立容疑者の所在を知っている可能性もあるとみて追及していく方針。

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