トクリュウらの薬物密売事件 稲川会系「紘龍一家」組員に懲役2年の実刑判決

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　福島地裁郡山支部（下山洋司裁判官）で２５日、「匿名・流動型犯罪グループ（トクリュウ）」らによる違法薬物の密売事件に関与で、覚醒剤取締法違反などの罪に問われた、指定暴力団・稲川会系「三代目紘龍一家」組員・山内正起被告（４４）＝郡山市鶴見坦３丁目＝の判決公判が開かれ、下山裁判官は「今後は薬物を断つ意思があるが、少なくない分量を所持しその害悪を広めた」として、山内被告に懲役２年（求刑・懲役３年）の実刑判決を言い渡した。

福島地方裁判所郡山支部

　山内被告は、自宅に覚醒剤や大麻を所持したほか、覚醒剤およそ０.５グラムをトクリュウのリーダー格とみられる男に２万円で譲り渡したとされる。

押収された違法薬物など

　これまでの裁判では、弁護側は山内被告が覚醒剤をやめて働く意思があるとして、執行猶予付きの判決を求め、証人として山内被告と同居している母親が出廷し、今後は息子が薬物を使わないよう家で監督する意思を述べていた。