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福岡高裁(市川太志裁判長)で19日、建設会社会長射殺や元警部銃撃など市民を標的にした7つの事件で殺人罪などに問われ、一審で無期懲役の判決を受けた、特定危険指定暴力団・工藤會系幹部・田口義高被告(59)の控訴審の判決公判が開かれ、市川裁判長は一審・福岡地裁の無期懲役とした判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。理由は不明だが田口被告は出廷しなかった。
福岡高等裁判所
一審では、田口被告が他の工藤會系組員らと共謀して、2011年11月に建設工事会社会長・内納敏博さん(当時72歳)を射殺。同年2月には田口被告が実行役として、北九州市小倉北区の工事現場事務所で、大手ゼネコン「清水建設」社員を銃撃して負傷させたほか、2012年の元福岡県警警部襲撃事件、同年の暴力団排除の「標章」を掲げた飲食店経営者の殺人未遂事件など、7つの事件で犯行の統括役だったなどとして、殺人罪や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などの罪に問われ、福岡地裁は検察側の求刑通り、無期懲役の判決を言い渡していた。田口被告はこれを不服として即日控訴していた。