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警視庁保安課は13日、風俗スカウトグループ「アクセス」がSNSで募集した女性を全国の性風俗店に斡旋して、「スカウトバック」と呼ばれる報酬およそ70億円を受け取っていた事件で、摘発後にデータの消去を指示するなど、トラブル処理を担当していたアクセスの幹部で主婦・生駒矩子容疑者(32)=和歌山県橋本市=と、地方出身者を統括していた「Bチーム」のナンバー2で無職・川延拓海容疑者(27)=愛知県名古屋市中区=ら合わせてら4人を職業安定法違反(有害業務紹介)の疑いで逮捕、再逮捕した。
再逮捕されたのは、すでに起訴されているアクセス代表・遠藤和真容疑者(33)=東京都新宿区=と、アクセスの経理担当会社「EBCD」社長・村上裕太容疑者(33)=東京都中野区南台=の2人。
風俗スカウトグループ「アクセス」による売春斡旋
生駒容疑者は2023年2月、東京都町田市の性風俗店に女性(当時19)を斡旋した疑いが持たれている。生駒容疑者は、斡旋先とのトラブル処理や面接、研修などに関与していたクセス運営側の幹部で、斡旋先の埼玉県川口市の性風俗店が警視庁に摘発された今年1月7日以降、データ消去や、逃走するよう促すなどのメールをメンバーに送っていた。
他の3人は2023年から2024年にかけて女性3人を、東京都内や埼玉県内の性風俗店に斡旋して雇用させた疑いが持たれている。
アクセスの女性幹部の摘発は初めてで、調べに対し生駒容疑者と川延容疑者はいずれも黙秘し、遠藤容疑者と村上容疑者は容疑を認めている。警視庁は、引き続きアクセスの実態解明を進めている。